太洋建設の内装の仕上げ

内装の種類はいろいろありますが、当社地域は都市計画法で、「準防火地域」に当たり、

内装制限として石膏ボードで被覆する必要があります。

その石膏ボードに貼るのは、当社標準仕様が「ビニルクロス貼り」になります。


壁や天井材の種類としては、
① 壁紙(ビニルクロス・紙クロス・布クロスなど)
② 化粧合板(シナ化粧合板・ピーリング材・床板など)
③ 塗り壁(珪藻土・聚楽塗りなど)
④ タイル貼り(内装用タイル・LIXILのエコカラットなど)
を石膏ボードの上に張るようになります。

デザイン住宅の場合、木目調を生かした化粧合板やタイルを 壁や天井に張ります。

これはコストが掛かりますが、壁・天井に貼ればひび割れを目立たなくして内装クレームを

減らしてくれます。見た目も綺麗で木材は柔らかい雰囲気が気持ちを安らげてくれます。

壁上はクロスでも壁下は腰板を貼るというのも綺麗で、動物の爪とぎや汚れを抑制もします。

ビニルクロスは、色柄の種類が豊富で、貼り直しも出来て、価格を抑えられます。

難点があるとすると、ビニールの伸び縮みがあり、継ぎ目が空いて見える事です。

塗り壁もですが、地震や風力の建物の揺れでも亀裂を発生する事も有ります。


当然、外装メンテナンスも考える

増改築相談員のいる当社は当然 塗装 もするのですが

次に考えるのは20年、30年後のメンテナンス時期です。

メンテナンスで考えるのが塗装になります。でも・・

外装の塗膜塗装を頼もうと思っても、又 内装のリフォームを頼もうと思っても

予備調査が必要になり簡単に出来なくなりました。なぜならば・・

2006年に石綿使用禁止が実施されましたが、解体工事、耐震改修工事やリフォーム工事

リノベーション工事等で手間とコストが掛かり問題になっている、アスベスト(石綿)です。

書面調査として図面を確認して、内外装関係の建材をピックアップして書き出し、

該当する建材の石綿含有製造年をデーらベースで確認し、それが現地で図面通りの建材が

使用されているかを確認し、変更または建材が違う場合試料採取し分析調査をします。

石綿が含まれていれば、その除去を先にして、工事をします。

石綿使用位置

ALCパネル(木造住宅用は35㎜)には含有していません。あるのは表面の塗料だけです。

モルタル塗りは、「モルタル混和剤」や「仕上塗材・下地調整塗材」に石綿を含有した物

があり、石綿含有建築用仕上塗材が一部使われていました。

サイディングは 石綿を含有した物が有りました。


今は石綿含有建材の使用が禁止されているので安心してください。

注意が必要なのが、石綿が含有されている塗料の上にリフォームで

高圧洗浄で汚れを落とす時は石綿含有材が飛散する恐れがあります。

今一番多いのが、エアコンの取り付けに外装に穴をあける時です。

塗装にアスベストが入っているかを事前調査し、

試験体(塗料)を採取して分析をします。

古ければ"石綿含有とみなし"て処理します。

作業は防塵マスクや専用の作業着を着用し使い廻しはしません。

石綿含有建材のはがし・撤去の作業中は別の一般作業を行わない。

飛散を防ぐ為の養生を十分にする。

報告書を提出する。などなど 費用的に高額になりえます。

こう言った事で 簡単にリフォームが出来なくなった"訳"です。

外装材の話 2

私がなぜ外装材に「サイディング」をお勧めしたのかというと

 基本はどの外装材でも、仕上げ塗料で定期的に塗膜防水をします。

サイディングなどは下地の防水紙の寿命によって張替えが必要になりますが、

本当は塗り壁も同じく塗り物を全て落として防水下地から直さなければなりません。

でもそこまで手間をかけないよう、塗り壁の上に金属サイディングなど貼る事で修繕を

してきました。同様にALC(軽量気泡コンクリート)も大掛かりですが張替えはできます。

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外壁の重さから見ますと、通常1棟当り165㎡として外装の重さが

 塗り壁で約6.6t。サイディングは約3.2t。ALCは約3.7t。

外壁が重ければ地震や風圧による建物の揺れ(負荷)が大きくなり被害を受けやすくなります。

重さで言えば、サイディングやALCは地震に有利な材料になります。

年数が経ち、お手入れをしなければどんなものでも経年劣化(風化)で傷んできます。

お手入れとして大体どのメーカーさんでも10年を目安にメンテナンスとして

塗装による塗膜保護をします。これをしないと外壁材が劣化して早期の交換になります。

やはり 一番気になるのは、金額です。

ALCもいいのですがコストが高く、メンテナンスも定期的に行う必要があり負担が増えます。

なるべく長く綺麗に使いたい。メンテナンスを減らしたいと考えて、

私が「サイディング」をお勧めする訳です。

外装材の話

外壁の話をしていると

日本になじんだ昔ながらの「塗り壁」がいい

断熱・耐火・防音性も考えて 「ALC板」がいい

ALC板には及ばないが、性能や色柄の豊富さから「サイディング材」もいい

見た目の良さや耐候性・耐火性。汚れに強い「タイル張り」がいい

耐火性・耐水性があり自由な形を作り出し無骨間のある「コンクリート」がいい

サビに強く金属ならではの艶感がいい「金属サイディング」がいい

などなど いい所も悪い所も話を聞きます。


本音で何がいいんだ! と言う事ですが


私は耐火性・耐水性・防音性、耐汚染性、重さも軽く色柄が豊富な事で

懐にも優しいサイディングをお勧めしていますが各部材どれもいいですよね

それぞれサイディングでも塗壁でもALC板でも適正に施工されている事が大事です。

ちょっと面倒だとか、独断で収まりを考えたり、部材を指定品以外で代用したり

施工マニュアルから逸脱してしまうと問題が起こります。

きちんと専用職、大工さんに下地を組んでもらい、外装屋さんに施工してもらう。

そんなことだけでも、経験則からきちんとした判断が出来るようになります。

当社では塗り壁もサイディングもALCパネルもタイル張りも経験しております。

例えば補修もいろいろあります。これは修繕部位を見て最適な方法を選びます。

それは同じ部材を使っても施工方法が違うからです。

また考え方も時代によって変わっていきます。

昔の建物は雨仕舞(雨を受け流す)が低く、隙間も多かったので

今みたいに外壁で雨水を全て入らないようにするのではなく

建物の中に雨水を入れて外に出す方法がとられていました。

今では考えられないですよね。

太洋建設の外壁の性能

住宅で一番目に付くのは、外壁です。

外壁の色柄を見て検討して頂く事に一番時間がかかります。

外壁の仕上がりでメーカーさんを選ぶほど特徴があり

大手ハウスメーカーさんの外壁を見るとどこのメーカーかが分かるほどです。

塗り壁も味が有っていいですよね。ALCパネルも高性能でいいですよね。

タイル張りも風味が良いですね。一長一短はありますが、


当社でお勧めしている外壁材は、「サイディング」です。

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なんといっても高性能。外壁のメンテナンスは30年後。

塗替えや張り替えのメンテナンスも費用も30年先です。

更に、太陽の力で汚れを分解し、雨水で洗い流す。

紫外線にも強く、色あせや日焼けを抑えます。

モルタルの建物と比べると

重量が軽くなるので地震の負荷を小さく出来ます。

熱抵抗値により異なりますが、優れた断熱性能で熱損失を抑えます。

遮音性能も高く、音の侵入を抑え生活音の漏れも軽減します。

なんと言っても色柄も豊富できっと好みの物が見つかります。